hapax

2012年9月29日土曜日

クラス・ウォー

最新の調査によれば、現在アメリカ合衆国ではおよそ5世帯のうち1世帯が学生ローンの返済義務をかかえる。1989年からは2倍、2007年からは15パーセントの急増だという。人口の20パーセントをしめる最貧層にとって、学費はいまや収入の4分の1に相当する。

アメリカ学生は、虎視眈々と戦争開始の機会をうかがっている。彼ら彼女らの覚醒は明らかである。「これは階級戦争である」と。間違ってはならないが、学費問題こそが階級戦争なのであり、それは階級戦争の部分的なあらわれなどではない。高等教育は万人のウェルフェアであり、自然権である。にもかかわらず、資本はそこに階級性をもちこむ。金持ちは親にカネをもらえばよろしい。貧乏人は大学に通いたかったらカネを借りろ、働いてあとで返せ、という。だから階級戦争なのである。ケベックの学生による夜のストライキは学費値上げをみごとに阻止することができた。それがアメリカの若者を後押ししする。「でも、どうすれば学費装置を破壊できるのか?」 非人称の共謀と戦術の闇がうごめきだしている。共鳴とイニシアティブを。


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