hapax

2012年10月23日火曜日

資本をとおすな



原発からは高圧送電線が張り巡らされている。
その送電線をささえるための巨大な鉄塔が等間隔に立ち並ぶ。
近年、ヨーロッパ反核のある部分が注目するのはそれら原子力装置の細部である。
スローガンは「高圧送電線をとおすな、鉄塔をたてるな」。
むろん、たんに電磁波が有害という理由からだけではない。

資本の地勢学というものがある。
それは点描する。線を引く。貫通する。ばら撒く。汚染する。
資本はそのように空間を再領土化していくのである。
原発装置においてあまりにもアカラサマであるように。
事故以前だろうと、以後だろうと。

上は飛行場建設反対の「レジスタンス」である。
ほかならぬ、資本装置による空間捕獲の同じロジックが問われている。
「ノー・パサラン(奴らをとおすな)」は反ファシズムだけの合言葉ではない。
それはいまや反資本装置闘争へと拡張されつつある。

装置=ファシスト。
ファシストをとおすな、資本をとおすな。


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